全身の状態を調べる「内科的検査」
認知機能の低下は、薬物中毒や栄養状態、甲状腺機能低下症など脳以外の病気によって起こることもあります。そこで、全身の状態を調べるため、聴診、血液検査、血圧測定、尿検査、X線検査、心電図検査などの内科的検査を行います。甲状腺機能低下症などのように治る可能性のある認知症を見逃さないためにも、これらの検査は重要です。
また、脳の画像検査で正常圧水頭症が疑われる場合は、腰椎に針を刺して髄液を採取する髄液検査が行われることもあります。
内科的検査
聴診
胸や背中に聴診器を当てて、内科的な問題がないかを調べます。
血圧測定
高血圧は、脳血管障害の大きな危険因子のひとつであり、アルツハイマー病の発症リスクでもあるため、血圧を測ります。
血液検査
全身の状態を把握するための基本ともいえる検査です。甲状腺機能低下症やビタミンB12欠乏症などによる認知機能低下の可能性を探ります。
その他の検査
その他にも必要に応じて下記の検査が行われることがあります。
尿検査
X線検査
心電図検査
髄液検査など
認知症の検査と診断に戻る